Cocoonでは、テーマ標準機能を使って通知エリアを簡単に表示できます。
通知エリアは、サイト訪問者に重要なメッセージを伝えたり、特定のページへ誘導するための便利な機能です。
この記事では、以下の通知エリアのカスタマイズ方法を紹介します。
どちらもコードは貼り付けるだけ、作業時間は5分もかからない内容にまとめています。
サイトの目立つ部分に配置されるため上手に活用したいですね。

当サイトでも採用しているカスタマイズです!
Cocoon通知エリアの設定方法
Cocoonの通知エリアの設定方法です。
まず、管理画面からCocoonの設定画面を開き、「通知」タブを選択します。

設定項目
通知エリアの各設定項目は以下の通りです。
通知表示
- 「通知エリアを表示する」を有効にすると、ヘッダー下に通知エリアが表示されます。
- 通知メッセージを入力し、「通知表示」を有効にしてください。
通知メッセージ
- 通知エリアに表示するメッセージを入力します。
- 訪問者に知らせたい情報をわかりやすく記述しましょう。
通知URL
- 通知エリアにリンクを設定する場合は、ここにURLを入力します。
- 例:
https://turicco.com/
リンクの開き方
- 通知リンクを新しいタブで開く場合は、
target="_blank"
を有効にします。
通知タイプ
- 通知の種類を選択できます。
- 通知(緑色)
- 注意(黄色)
- 警告(赤色)
- 選択するタイプによって背景色が変わり、重要度も変わります。
通知エリア背景色
- 通知エリアの背景色を自由に設定できます。
- デフォルトの色を変更したい場合は、ここで指定してください。
通知エリア文字色
- 通知エリアのテキストカラーを設定できます。
- 読みやすい配色を選びましょう。
設定後の確認
すべての設定が完了したら、「変更を保存」ボタンをクリックし、サイトで通知エリアが正しく表示されているか確認してください。
これでCocoonの通知エリアの設定は完了です。以下は通知エリアのカスタマイズを紹介します。
Cocoonの通知エリア|メッセージをスライド表示する
実装イメージ
- 通知メッセージが右から左へスムーズにスライド
- PCではスライド速度を遅く、スマホでは少し速めに
- CSSで実装可能
実装方法
以下のCSSを追加します。
子テーマのスタイルシートを使用します。
- 管理画面の「外観」から「テーマファイルエディター」をクリック
- Cocoon Child: スタイルシート (style.css) のページが開きます
- 元から書いているコード(テーマ情報)は消さずにCSSを記述します
- /* 子テーマ用のスタイルを書く*/から下の行に追加しましょう

CSSコード
/* 通知エリアの流れるテキスト */
.notice-area {
overflow: hidden; /* はみ出た部分を隠す */
white-space: nowrap; /* 文字を折り返さず1行で表示 */
}
/* 通知メッセージのスタイル */
.notice-area-message {
display: inline-block;
padding-left: 100%; /* 初期位置を画面の右端に設定 */
animation: slideMessage 12s linear infinite; /* アニメーション適用 */
}
/* スライドアニメーションの定義 */
@keyframes slideMessage {
to {
transform: translateX(-100%); /* 左へ移動 */
}
}
/* 1023px以上(PC) */
@media screen and (min-width: 1023px) {
.notice-area-message {
animation-duration: 24s; /* PCでのスライド速度 */
}
}
CSSの解説
.notice-area
(通知エリアのスタイル)
.notice-area {
overflow: hidden; /* はみ出た部分を隠す */
white-space: nowrap; /* 文字を折り返さず1行で表示 */
}
この .notice-area
クラスは、通知メッセージを表示するコンテナの役割を果たします。
overflow: hidden;
- 子要素(
.notice-area-message
)がコンテナよりも大きくなってはみ出した場合に見えなくする。 - これにより、スライドするメッセージが表示領域の外から出現し左側に消えていく動きを作れる。
- 子要素(
white-space: nowrap;
- 通知メッセージのテキストを改行させず、1行で表示するようにする。これがないと、長いメッセージが複数行に折り返されてしまいスライドアニメーションが意図した通りに動かなくなる。
.notice-area-message
(通知メッセージのスタイル)
.notice-area-message {
display: inline-block;
padding-left: 100%; /* 初期位置を画面の右端に設定 */
animation: slideMessage 12s linear infinite; /* アニメーション適用 */
}
この .notice-area-message
クラスは、流れる通知メッセージのスタイルを指定しています。
display: inline-block;
- 通知メッセージをインラインブロック要素として扱うことで、横方向のサイズ調整をスムーズにおこなう。
padding-left: 100%;
- メッセージの初期位置を画面の右端(
100%
の位置)に設定し、画面の右端からメッセージが流れてくるように見える。
- メッセージの初期位置を画面の右端(
animation: slideMessage 12s linear infinite;
slideMessage
というアニメーションを適用。12s
→ メッセージが左端に到達するまでに 12秒。linear
→ 一定の速度で移動(加減速なし)。infinite
→ 無限ループする。
@keyframes slideMessage
(スライドアニメーションの定義)
@keyframes slideMessage {
to {
transform: translateX(-100%); /* 左へ移動 */
}
}
この @keyframes
ルールは、メッセージの移動アニメーションを定義しています。
to
to
はアニメーションの最終状態を定義する(0%
の省略形)。
t
ransform: translateX(-100%);
- メッセージを 左方向へ 100% 分 移動させる。
- つまり、
padding-left: 100%
で右端にいたメッセージが、画面の左端に向かって流れていく。 - これにより、通知メッセージが画面右から左へスライドする動きになる。
PC向けのスライド速度調整(1023px以上)
@media screen and (min-width: 1023px) {
.notice-area-message {
animation-duration: 24s; /* PCでのスライド速度 */
}
}
これはメディアクエリを使って、画面の横幅が 1023px以上(PC画面)の場合にスライドの速度を変更する処理です。
@media screen and (min-width: 1023px)
- 画面幅が
1023px
以上(PC向け)になった場合に、指定したCSSが適用される。
- 画面幅が
animation-duration: 24s;
- PCでは
animation-duration
を 24秒 に変更し、スライドのスピードを ゆっくり にする。 - モバイル(デフォルトでは12秒)よりも 2倍遅く なる。
- PCでは
スライドする仕組みはCSSのアニメーションを使用しています。詳しくは以下の記事で解説しているので、ご覧いただくとさらに理解が深まります。
Cocoonの通知エリア|メッセージにボタンを追加する
こちらは、通知エリアのメッセージの横に「Check」ボタンを表示する方法です。
実装イメージ

「Check」の文言や色・形などは自由に変更できます。
Cocoonの通知エリアにボタンを追加する方法はいくつかありますが、メッセージ内容をカスタマイズするためのフィルターフックを利用することでシンプルに実装可能です。
実装手順は以下の2ステップ。2ヶ所にコードを設定するだけなので作業時間は5分ほどです。
PHPの設定
通知エリアにボタンを追加する処理
PHPを貼り付ける場所は、ダッシュボード→「外観」→「テーマファイルエディター」→Cocoon Child: テーマのための関数 (functions.php)です。
CSSの設定
ボタンのスタイル設定
CSSを貼り付ける場所は、ダッシュボード→「外観」→「テーマファイルエディター」→Cocoon Child: スタイルシート (style.css)です。
以下、有料公開です。コピペで実装できる具体的なコードを掲載します。

特定商取引法に基づく表記 | |
---|---|
サイト名 | Turicco |
サイトURL | https://turicco.com/ |
お問い合わせ | https://turicco.com/contact/ |
購入方法 | コンテンツ販売サービス、codoc(コードク)を利用しています。 詳しくは購入者向けFAQをご覧ください。 |
納品方法 | 記事公開 |
販売価格 | 200円 |
お支払い 方法 | クレジットカード、デビットカード、プリペイド型クレジットカード、Apple Pay、Google Pay、コンビニ決済 |
※クレジットカード情報はSSLで暗号化され、決済システムサービスを提供するStripe社に直接送信されます。管理人が知ることはありませんのでご安心ください。 | |
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