固定ページを使ってトップページを作成する際、コンテンツをフルワイド表示にすることでより視覚的にインパクトのあるデザインを実現できます。
この記事では、フルワイドにして各セクションに背景色をつける方法を紹介します。
- テーマ「Cocoon」を使っている
- 固定ページを利用したトップページを使っている(または作りたい)
- 有料テーマ「SWELL」のようなフルワイドにしたい
このカスタマイズをマスターするとトップページの雰囲気が大きく変わります。
- 固定ページを使ったトップページ作成+αとして
- 幅を広くしてトップページのメインビジュアルとして使う
興味のある方は読み進めてくださいね。
- Cocoonフルワイドカスタマイズの完成イメージ
- Cocoonサイト型トップページとフルワイドの組み合わせ
- Cocoonフルワイドトップページを採用しているサイト
- フルワイドにするために/幅を表すCSSの単位
- Cocoonトップページ作成で必要なコンテンツの幅について
- 実装手順/Cocoonで幅いっぱいのフルワイド
- Cocoonフルワイドトップページを作成する手順
- Cocoonフルワイド解説①/セクションを幅いっぱいにするための仕組みと方法
- Cocoonフルワイド解説②/はみ出たコンテンツを元の配置に戻す方法
- Cocoonフルワイド解説③/セクションに背景色をつける方法
- Cocoonフルワイド解説④/スクロールバー分の幅を調整する方法
- Cocoonフルワイド解説⑤/セクションまわりの不要な余白等を消す方法
- Cocoonフルワイドが反映されないときの確認事項
- Cocoonで「カラム」ブロックをフルワイドにする方法
- Cocoonでセクション内にブロックを配置する方法
- まとめ
Cocoonフルワイドカスタマイズの完成イメージ
まずはビフォーアフター画像をご覧ください。
入力したコンテンツは、テーマのデフォルト設定により中央に配置されたコンテナ(枠)内に収まっています。画面の左右には余白があり、表示領域全体を使い切れていません。
入力したコンテンツをセクションごとに分け枠から「脱出」させます。各セクションがフルワイド(画面幅いっぱい)に広がり、画面全体を効果的に活用するデザインに変わります。
自分でこのようにしたいと思っても失敗したことはないでしょうか。実際に当サイトにもお問い合わせをいただくことがあります。
例1:セクションに背景色をつけたら両側に余白が残り、フルワイドにならない場合
→ width
とmargin
を組み合わせて、セクションの横幅を画面いっぱいに設定します。
例2:フルワイドにしたが、コンテンツまで左右に広がりすぎて見栄えが悪い場合
→ padding
を設定することで、中央に配置されたバランスの良いレイアウトに調整します。
当記事のカスタマイズを適用すると、以下のような見た目になります。
- フルワイドで各セクションが横幅いっぱいに表示され、ページ全体に広がるデザイン。
- 各セクションごとに異なる背景色を設定し、スムーズな視線の誘導を実現。
Cocoonサイト型トップページとフルワイドの組み合わせ
Cocoonテーマで作成したトップページをよりダイナミックに表示するため、フルワイドのカスタマイズと背景スタイルを組み合わせて使う設定方法を紹介します。
- 固定ページを作成
- トップページの作り方(コンテンツ内容)を参考に固定ページを作成します
- Cocoonで作るサイト型トップページ/オシャレなSWELL風(HTML、CSS使用)
- カスタムCSSの追加
- 記事編集ページ下部の「カスタムCSS」に当記事のCSSを入力します(コピペOK)
- HTMLセクションにクラスを設定
- セクションの<div>タグに2つのクラスを追加します。
- ※この場合section-wrapクラスは不要になるため、full-wideに置き換えてください。
- ※section-wrapのCSS部分も不要なため削除してください。
/* この部分を削除(full-wideクラスで設定します) */
.section-wrap {
padding-top: 5em; /* 上部の内側余白を5em */
padding-bottom: 5em; /* 下部の内側余白を5em */
margin-bottom: 0; /* 下部の外側余白を0 */
}
<div class="section-wrap full-wide color-area-1">
</div>
full-wide
:セクションを画面いっぱいに広げる設定color-area-1
:背景色をつける設定(CSSで色の指定が必要)color-area-diagonal
:斜めの背景デザインを設定するクラス(必要に応じて使用)
上記のようにdiv内にクラスを記述します。
同じコードを用いて作成したデモページがこちらです。
- トップページ
- フルワイド
- セクション背景色
トップページをフルワイド表示し、シンプルな背景色を追加します。
- トップページ
- フルワイド
- 斜めの背景スタイル
- →掲載ページ:CSSで作るおしゃれな境界線、背景スタイル/トップページ作成のアクセントにおすすめ(目次5:斜めの背景スタイル)
フルワイド表示に斜めの背景スタイルを適用します。ページにおしゃれなアクセントを加えたい場合におすすめです。
フルワイド表示の設定は、Cocoonのカバーブロックにも適用できます。ブロックの幅をフルワイドに広げ、背景に色や画像を設定することでページのアクセントとして活用できます。
Cocoonフルワイドトップページを採用しているサイト
当サイト以外にもフルワイドトップページを採用しているCocoonサイトを紹介します。配色の使い方等、フルワイドのイメージを膨らませてくださいね。(デザインは変更される可能性があります)
また、当記事のフルワイドを実装されたサイトを掲載させていただきますので、ご希望の方はお問い合わせください。(※随時受付中)
どのサイトもオシャレ~!!!
このように、フルワイドにすることでCocoonに見えないトップページ作成が可能です。
フルワイドにするために/幅を表すCSSの単位
当カスタマイズでキーとなるのが単位。CSSではサイズ(幅)を表すために主に下記の単位が使われます。
単位 | 特徴 |
---|---|
px | HTML、CSSの基本単位。 指定した値がそのままのサイズで表示されます。 |
% | 親要素に対する割合で値が決まります。 例えば親要素の幅が1000pxの場合、子要素の幅を50%で指定すると500pxと指定した場合と同じになります。 |
em | 親要素に指定されているフォントサイズを基準にしてサイズが変化します。 親要素と同じサイズを指定する場合は1em。親より小さくする場合は0.9emと小さく指定、親より大きくする場合1.1emと大きく指定します。 |
rem | root(ルート)要素であるhtmlタグに指定されたフォントサイズを基準にしてサイズが変化します。指定方法はemと同様です。 |
vw | ビューポート(表示領域)の幅を基準にしてサイズが変化します。 たとえば、ビューポートの幅が1920pxなら、1vw = 19.2px になります。(※100vwと指定した場合、垂直スクロールバーの幅も含まれます) |
vh | ビューポート(表示領域)の高さを基準にしてサイズが変化します。 たとえば、ビューポートの高さが1080pxなら、1vh = 10.8px になります。 |
この記事では幅を表すために%とvwの2つを使います!
Cocoonトップページ作成で必要なコンテンツの幅について
通常、記事を作成するとテーマで設定された枠内にコンテンツが配置され、ビューポート(表示領域)の左右にはバランスよく余白が配置されます。(PCで表示した場合)
それぞれの幅をCSSの単位で表すとこのようになります。
- コンテンツ幅(width: 100%): コンテンツは100%の幅で枠内に収まります。
- ビューポート幅(width: 100vw): ビューポート(画面全体)に対して100vwの幅を指定すると、画面いっぱいに広がる設定が可能です。
コンテンツ幅を画面いっぱい(ビューポート幅)に広げるカスタマイズをしていきます。
余白(margin)の幅を計算してコンテンツを左右に引っ張るイメージ。
そして、幅を広げた際にびよーんと間延びしてしまうコンテンツを再び元の配置(中央)に戻すといった工程も必要になってきます。
背景色をつけて、仕上げとして綺麗に表示するために、不要な余白や垂直スクロールバー分はみ出してしまう幅を調整する必要があります。
うーん、いくつか工夫が必要。
それでは具体的に解説していきますね。コピペOKのコードも準備しました。
実装手順/Cocoonで幅いっぱいのフルワイド
先にカスタマイズに必要なコード(コピペOK)を掲載し、後に解説していきます。
有料エリアの目次
- Cocoonフルワイドトップページを作成する手順
- Cocoonフルワイド解説①/セクションを幅いっぱいにするための仕組みと方法
- Cocoonフルワイド解説②/はみ出たコンテンツを元の配置に戻す方法
- Cocoonフルワイド解説③/セクションに背景色をつける方法
- Cocoonフルワイド解説④/スクロールバー分の幅を調整する方法
- Cocoonフルワイド解説⑤/セクションまわりの不要な余白等を消す方法
- Cocoonフルワイドが反映されないときの確認事項
- Cocoonで「カラム」ブロックをフルワイドにする方法
- Cocoonでセクション内にブロックを配置する方法
- まとめ
特定商取引法に基づく表記 | |
---|---|
サイト名 | Turicco |
サイトURL | https://turicco.com/ |
お問い合わせ | https://turicco.com/contact/ |
購入方法 | コンテンツ販売サービス、codoc(コードク)を利用しています。 詳しくは購入者向けFAQをご覧ください。 |
納品方法 | 記事公開 |
販売価格 | 600円 |
お支払い 方法 | クレジットカード、デビットカード、プリペイド型クレジットカード、Apple Pay、Google Pay、コンビニ決済 |
※クレジットカード情報はSSLで暗号化され、決済システムサービスを提供するStripe社に直接送信されます。管理人が知ることはありませんのでご安心ください。 | |
返金・キャンセルについて | codoc株式会社利用規約 第10条(返金)に基づき、原則として購入いただいた記事のキャンセル、返金等を受けられないことを了承ください。 |
Comment コメントはこちらへ
こんにちは。
以前はっちゃん様の『Cocoonで作るサイト型トップページ/オシャレなSWELL風(HTML、CSS使用)』の有料公開部分を購入しサイトのトップページをカスタマイズしました。
その後『Cocoonでフルワイド!固定ページのセクションを幅いっぱいに広げて背景色をつける方法』の記事で背景色をつけようと思い購入してHTML部分にコードを入れたのですが、何故か反映されません。(画像参照)
固定ページのカスタムCSSにもコードをきちんと入れたのですが、HTML部分へのコードの入れ方に問題があるのでしょうか。
何かやり方が間違っていたら教えて頂けると幸いです。
> しゅんさん、こんにちは。
まずCSSのエラーがありますので、修正をお試しいただければと思います。
詳細はメールでお返事させていただきました。
よろしくお願いします。