WordPressを使っていると、デザインを整えるために CSS、機能を追加するために PHP や JavaScript を編集する場面があります。
ただし、直接コードを編集するとサイトが真っ白になる・エラーで動かなくなるといったリスクが大きいのも事実。
そんなときに安心なのが「バックアップ」です。
この記事では、初心者でもできるバックアップ方法から、中級者以上におすすめの方法までわかりやすく解説します。
WordPressでコード編集するときにバックアップが必須な理由
WordPressをいじっていると、ちょっとしたコード修正をしたくなることってよくありますよね。
- 「この余白をもう少し狭くしたいな」
- 「ボタンの色を変えてみたい」
- 「便利そうなコードをコピペして追加してみよう!」
でも、ここで油断すると大変なことになることも…。
たとえば、
なんてことは本当によくあるあるです。
しかも怖いのは、「ほんの一文字の間違い」でこうしたトラブルが起きること。
バックアップを取っていないと、
なんて絶望コースに。
バックアップは“お守り”みたいなもの
事前にファイルやコードをコピーしておけば、トラブルが起きてもすぐに元の状態に戻せます。つまりバックアップは、安心してカスタマイズに挑戦するためのお守り。
「失敗したら戻せばいいや」と思えるだけで、コード編集のストレスが大幅に減りますよ。
WordPressバックアップの方法|初心者〜中級者向けまで解説

方法 | 難易度 | 特徴 | おすすめの人 |
---|---|---|---|
コードをコピーして保存 | ★☆☆ | シンプル・手軽 | 初心者 |
FTPでファイルごと保存 | ★★☆ | 確実で応用が効く | 中級者 |
バックアップ用プラグイン | ★☆☆ | 自動保存・多機能 | 手軽さ重視 |
サーバーの自動バックアップ | ★☆☆ | サイト丸ごと復元可 | 安全重視 |
方法①:テキストエディタで手動バックアップ(初心者向け)

最も簡単なバックアップ方法。CSSなど簡単なコードのカスタマイズを安全に試したい人に最適です。
- 所要時間:約5分
- 必要なツール:テキストエディタ(メモ帳、VS Codeなど)
手順
- 編集予定のコードを全てコピー
→ WordPressの「外観」>「カスタマイズ」>「style.css」などから取得 - テキストエディタ(例:メモ帳)に貼り付け
- 任意のファイル名を付けて保存(例:style_2025-09-04.txt)
- 復元時は保存したコードをコピペして上書き。
メリット
注意点

方法②:FTPソフトでファイルバックアップ(中級者向け)

サーバー上のファイルを直接ダウンロード。テーマ全体や複数ファイルの管理に最適です。
- 所要時間:10-20分
- 必要なツール:FileZilla、WinSCP、Cyberduckなど
FTPソフトの準備
FTP(File Transfer Protocol)は、PCとWebサーバー間でファイルをやり取りする仕組み。専用ソフトを使うとサーバー上のWordPressファイルにアクセスできます。
- おすすめソフト
- 設定方法:ホスト名、ユーザー名、パスワードをサーバー管理画面から確認。
参考リンク:サルワカ「FileZillaの使い方」
- Windowsなら → FileZilla or WinSCP
- 転送スピードや情報量を重視するなら FileZilla、シンプル操作なら WinSCP。
- Macなら → FileZilla or Cyberduck
- 汎用性やスピードを重視するなら FileZilla、MacらしいUIやクラウド連携を重視するなら Cyberduck。
大きな機能差はなく、どれを選んでも 基本的な「アップロード・ダウンロード・同期」には困りません。好みのUIや、OSに合わせて選べばOKです。
スクリーンショット:FileZillaの接続画面

バックアップ手順
- FTPソフトでサーバーに接続
→ホスト名・ユーザー名・パスワードは契約サーバーから確認します。 - 子テーマのディレクトリに移動
例:public_html/wp-content/themes/child-master/
) - 対象ファイルをPCにダウンロード。
該当ファイルを サーバー側(右)→ 自分のPC側(左) へドラッグ&ドロップでダウンロード

復元手順
- 復元時はファイル名を元に戻し、サーバーにアップロード。
PC側からサーバー側へドラッグ&ドロップでアップロードし、バックアップファイルを上書きします。
メリット
注意点
FTPソフトの意味が理解できない、または面倒くさいと感じる方は、コードを編集するカスタマイズには手を出さない方が賢明です(※特にPHPはエラーが起こると手に負えなくなる可能性があります)

数分で復旧できる心強さ、私自身もこの方法で何度もピンチを乗り切っています。
方法③:WordPressのバックアップ用プラグインを使う(手軽&多機能)

サイト全体を保存したい場合に最適。自動化で手間を省けます。
- 所要時間:10-30分
- 必要なツール:BackWPup、All-in-One WP Migration、UpdraftPlus
おすすめプラグイン
- BackWPup:自動スケジュール
- All-in-One WP Migration:シンプルな操作で初心者向け
- UpdraftPlus:クラウド保存対応
メリット
注意点
方法④:レンタルサーバーの自動バックアップ(安全・簡単)

サーバーの機能でサイト全体を自動保存。初心者にもおすすめの最強の方法。
- 所要時間:5-10分
- 必要なツール:サーバー管理画面
主なサーバーの例
- エックスサーバー:14日分のデータ自動保存、ワンクリック復元。
- ConoHa WING:高速かつ復元無料。
- mixhost:クラウド型で柔軟なバックアップ。
エックスサーバーの自動バックアップ機能(例)

主な手順
- サーバー管理画面で「バックアップ」を選択
- 復元したい日付を選択し、ワンクリックで復元
スクリーンショット:エックスサーバーのバックアップ画面


体験談
過去にプラグインの不具合、コード編集ミスのため、サイトが真っ白になったことが何度もあります。
サイト運営のピンチで冷や汗が…!!!

でもエックスサーバーの自動バックアップ機能を使って簡単に復旧できました。
それ以来、プラグインによるバックアップは使わずエックスサーバーで一括管理しています。「自動で、無料で、簡単に」復元できるので初心者の方にも安心。
WordPress運用においてバックアップはトラブル回避の命綱。使用中のサーバーでバックアップ機能があるか・復元方法は簡単か?をぜひ一度チェックしておきましょう。
- WordPress簡単インストール
- 他社サーバーからラクラク移行
- クリックするだけの無料独自SSL
- 自動バックアップは復元も簡単!
まとめ|自分に合ったWordPressバックアップ方法を選ぼう
カスタマイズ前のバックアップは「やっておいてよかった」と思える保険のような存在。万一のときに備えて、以下のように自分に合った方法を選びましょう。
私自身は、日々のちょっとしたCSS調整では「①手動バックアップ」、大きな編集や更新時には「②FTPで直接保存」、そしてトラブル時の最終保険として「エックスサーバーの自動バックアップ」を活用しています。
手動・自動を組み合わせることで、万全のバックアップ体制が整います。
「うっかり上書きしてしまった…」「テーマが壊れて元に戻せない…」そんな後悔をしないためにも、カスタマイズの前には必ずバックアップを!
一度設定しておけば、次回からの作業も安心して行えます。
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